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Peace Music Festa! from 辺野古 '08 ■ 全レポート
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やまたいさん(ボランティアスタッフ)
しょーたろーさん(ボランティアスタッフ)
はっぴぃさん(お客様!!)
paradiseさん(お客様!!)
けつさん(お客様!!)
From The Saturn Hotelさん(お客様!!)
吉本弾さん(お客様!!)
bonvoyagerさん(お客様!!)
ナカマサさん(お客様!!)
すべて執筆者ご本人の承諾を得て転載しています。レポートを提供して下さった皆さん、ありがとうございます!

Report 01 ■ やまたいさん(ボランティアスタッフ)

mixi日記より転載

会場2時間前くらいに、照屋政雄先生、そしてCLAP HANDS!!&覚醒ORGのいつものメンバーとともに上野に到着。

6月22日(慰霊の日の前日)、とうとうPeace Music Festa当日!

照屋政雄先生の鞄持ちからタイムキーパーに変身。

タイムキーパーなんてやったことないんで正直ビビりまくりでした。

開場後BGMで温まった会場にひでぼーさんとナビィさん、そして照屋政雄先生が登場して「豊節」でライブ幕開け。この3人による共演は豪華ですね。楽屋 でナビィさんに政雄先生が唄を教えている姿が印象的でした。やっぱり大御所の迫力は違う。

続いてKACHIMBA4の登場。
http://peacemusic.ti-da.net/e2151143.html
サルサのリズムに沖縄のメロディが合わさる独特のカチンバ・ワールドでお客さんもノリノリのステージ。初っ端から会場が一つになるパフォーマンスでイベ ントの成功を予感させる素敵なステージでした。

次はKZの登場。
http://peacemusic.ti-da.net/e1339858.html
沖縄のディープなヒップホップ・シーンを代表するアーティスト。糸満出身の彼の放つ言葉によって沖縄戦と辺野古の基地問題がリンクしていく。沖縄の過去 と現在がつながっていくことでイベントに深みが増していった。

そして、照屋政雄先生の登場。
http://peacemusic.ti-da.net/e2167475.html
お馴染みの「チョンチョンキジムナー」から始まり、先生独特の世界に観客も引き込まれてお客さんの笑顔が浮かぶ。しかし、そこにもしっかりと沖縄の社会 を見つめる眼差しが描かれる。そういった先生の演出は終戦後の時代において先人達が、社会の不満を笑いや唄へと昇華していった強さに似ている。

同じく沖縄市に住む當山貴史率いるShaolong To The Skyへとバトンタッチ。
http://peacemusic.ti-da.net/e2172982.html
アルバムリリース直後で脂の乗ったバンドの勢いそのままに次々と曲を披露。シャオロンの中でも最も過激な曲♪「ECO」の終盤での「辺野古に基地はいら ない」の捨てセリフに会場中が興奮した。またゲストで梅津和時が出るなど盛り上がるステージとなった。

そして、その勢いそのままに寿[kotobuki]の登場!
http://peacemusic.ti-da.net/e2152756.html

>>沖縄でライブする時はいつも二人だけのアコースティック編成だったので、いつかバンドセットでロックする寿が見たいとずっと思っていました!今回念 願叶って、しかもこのフェスでの共演、嬉しいっす!

と、知花竜海さんが称賛する寿のステージは圧巻。沖縄の民謡も織り交ぜながら最高にカッコいいロックをしていった。寿[kotobuki]の名曲「前を 向いて歩こう」ではお客さんも大合唱。マイクシールドが伸びるところまで客席へと入っていくパフォーマンスに大興奮(U2ボノに続く饒辺愛子イズムの継 承者。笑)

バンドから一転、DJトクメイキボウを迎えたDUTY FREE SHOPP. × カクマクシャカの登場。
http://peacemusic.ti-da.net/e2152749.html
今回はカクマクのオリジナルを中心に構成。カクマクのオリジナルにDUTY FREE SHOPP.が声を被せていくパフォーマンスは2度と見れないかもしれない。そしてKZも参加して作られたDUTYの名曲「カーミヌクー」にはカクマク がラップを被せ、オリジナルと違う打ち込みのトラックを使用。CDよりもダークな「カーミヌクー」となった。最後の曲を披露する前に沖国大米軍ヘリ墜落 事件について語る2人に、会場のレスポンスが返ってくる。そして、2人の名前を世間に知らしめた「民のドミノ」を披露。自分が沖国大出身ということも あって3分前という表示を出しながら目がウルウルしてきた。後で聞いたら後輩たちも同じ想いを抱いたらしい。風化しないよう活動してきたから、誰も事件 のことを忘れてないことが素直に嬉しかった。そして、この歌がうたわなくてもよい日が来ることを願いたい。

続いてドーナル・ラニーwith梅津和時、近藤ヒロミの登場。
http://peacemusic.ti-da.net/e2152737.html
洗練されたアイリッシュ・サウンドが会場を飲み込んでいった。それまでの基地への怒りや闘争を体現してきたアーティストとは違い、基地と対極に位置する 雄大な自然を体現したかのようなパフォーマンスに観客が癒されていった。アイリッシュ・ミュージック界の大御所に触れに今回、会場に足を運んだ人も多 かったのではないだろうか。

沖縄らしい音を届けようと今回、「新風エイサー」の出演が急遽決定。
勇壮で迫力ある太鼓演舞に観客からも大きな拍手が巻き起こった。

そして、転換時間を利用して高江区の住民による報告もあった。本土からだとなかなか届きづらい現地の報告にお客さんも興味を持ち、連帯を深めていた。残 念ながら転換中は常に舞台裏にいたため詳しい内容は聞けなかった。

お待ちかね「渋さ知らズオーケストラ」の登場。
http://peacemusic.ti-da.net/e2151153.html

これも実は舞台裏にいてあまり見れなかった。でも、その凄さは観客の反応を見てすぐにわかった。エイサーが終了した瞬間、一気にお客さんが前列に押し寄 せてきたもんね。そして、この前後の時間帯は転換スタッフにとってはとても恐ろしい時間帯だったのを目の当たりにした。エイサー、渋さ、ソウル・フラ ワーと大所帯が次々と移動。PAも大苦戦しているようでした。本当にこの場を借りてスタッフの皆さんにお礼が言いたいです。皆さんの働きなしにはイベン トの成功はありませんでした。ありがとうございます。

また転換を利用して辺野古の報告。代表者の富田君の熱いトークは舞台裏にも伝わってくるほどであった。それに対して観客も熱い歓声を届けてくれた。この イベントがメッセージ性の面でも成功したことを知らせてくれる場面だったと言える。

そして、転換の大苦戦は続く。それを救ってくれたのがKEN子さんのMCだった。観客を待たせないように、そして次のソウル・フラワーに最高の形でつな ぐため、MCとして最高の役割を果たしたと思う。しゃべりだしたら止まらないKEN子さんのトークがこんなところで役に立った(笑)

いよいよソウル・フラワー・ユニオンの登場。
http://peacemusic.ti-da.net/e2171910.html
今回の会場が完全撤収までのタイムリミットが決まっていることもあってか、最初からガンガン飛ばしていったように思う。それが功を奏したかお客さんも一 気にヒートアップして前へ前へと押し寄せてくる波に会場スタッフも頑張っていた。その中をかき分けてタイムキーパーをやるのは本当に苦しかった。それく らいお客さんとステージが一体となった素晴らしいパフォーマンスだった。僕も仕事をしながらノリノリだった。だけど残り時間を教えないといけない。まさ に天国と地獄。短い時間で演奏を納めてくれたミュージシャンたちにこの場を借りてお礼をいいたいです。ありがとうございました。やはりトリのソウル・フ ラワーは輝きが違いました。最高のステージありがとう!

フィナーレは出演者が前に出て照屋政雄先生を軸にカチャーシー・ソングをセッション。こうしてPMFは幕を閉じました。

でもスタッフの熱い戦いはここから。タイムリミットまでに完全撤収しないといけず急ピッチで作業が進み。みんなの頑張りもあってリミットには間に合わな かったものの1時間40分ほどで完全撤収。本当にみなさんお疲れ様でした。

打ち上げではいろんな人たちとお話が出来て本当に最高に1日を過ごすことができました。あの時、東京行きを断っていたら後悔していたと思います。実は東 京行きはどこかで予感していたんです。きっと今回、いろんな人たちに会うために導かれたんじゃないかなって思っています。おかげで初めて会う人、久し振 りに再会する人など素敵な出会いがありました。

本当にありがとうございました。

Report 02 ■ しょーたろーさん(ボランティアスタッフ)

mixi日記より転載

昨日は【ピースミュージックフェスタfrom辺野古'08 in上野】
のスタッフ〜の手伝いしてきました。

予報通りの大雨。
半そではちっと寒かったね。
でもでも
すっごい楽しかった。
行ってよかった。

ほんとにさ
色んな人が色んな形で参加してて
友達も知り合いもたくさんできました。

びびるよ?

感動の鳥肌ビンビン。

いっぱい色んなことありすぎて
まとめきれないけど

まずは去年のNO FLY ZONEコンサート2007にも 出演してくれたDUTY FREE SHOPP. × カクマクシャカ。

まさか上野で民のドミノが聞けるとは・・・
急遽来ることになった我らが妖精たいちさんとも話したけど
自然と涙が出そうになりました。

うれしかったね。
こころからうれしかった。

歌う前に沖国の話もしてたし
すごいうれしかった。

そんで昨日は沖縄からもたくさんの人が来てたわけ。

プチ同窓会?みたいな感じで
懐かしく思ったけどみんなますますかっこよくなってました。

中でも日記書いている今この瞬間も命をかけて
自分たちの意思表示を続けている
沖縄の辺野古、高江の人達。

ステージでの話も心打たれたけど
展示もほんとに素晴らしかった。

彼らは特別な人間じゃなく
俺たちと同じ人間。

だれでも自分の幸せを邪魔されたらいやだよね。

どれだけの人が耳で目で肌で何かを感じてくれたかはわからないけど
大きな拍手、歓声が
「一緒にがんばろー」の声であり続けてくれることを願います。

あとは
照屋政雄先生は面白かったし熱かった。
沖縄独特のイントネーションや先生の言い回しで
会場は大爆笑。

でも沖縄戦の話をしたときの会場の静寂した雰囲気。
すごいパワーを感じたね。

まさか卒論でも登場した小那覇舞天の
「石川数え唄」を上野で聞けるとは・・!!

そんでかなりの衝撃を受けたのが
渋さ知らズ オーケストラ。

やばい。

怖いぐらいのパフォーマンス。

会場オールスタンディングで大興奮。
見たことない人はまじで必見。

 

まだまだあるんだけど 書くの大変だからこんぐらいにしとこーかな(笑) 内容の薄い日記になっちゃったけど 興奮は伝わったかな?(笑)

けどさ、
まぁ辺野古でのピースフェスタは見たことないんだけど
とっても東京らしいイベントだったと思う。

多分辺野古でやったのとは違う感じだったと思う。

この「らしさ」が楽しい要因だった気がしました。

 

あぁ〜。
楽しかった(笑)

 

以上、コンサート終わってから飲みに行って「興奮+感激+大雨+生ビール+疲労」の結果
電車で寝てしまい駅員に起こしてもらっておっさんになった実感が沸きまくった正太郎でした。

あぁ〜。
あぁぁ〜(笑)

Report 03 ■ はっぴいさん(お客様!!)

mixi日記より転載

先週の日曜は上野で「Peace Music Festa from 辺野古」。

去年の夏、沖縄は辺野古のフェスに行ってきたのが、その東京編。

雨の中、夕方5時前に着いたら、けっこうな客の入りでビックリ。辺野古のときは場所が場所だけに少なかったからな〜。

お目当ての、ドーナル・ラニー+梅津和時+近藤ひろみ、渋さ知らズ、そしてソウルフラワーユニオンを見てきました。

今回、圧巻だったのは、渋さ知らズで、圧倒的なホーンセクションと前衛的なパフォーマンスで脳ミソぐちゅぐちゅになった。

ソウルフラワーは短いバージョンで清く素晴らしかった。

Report 04 ■ paradiseさん(お客様!!)

2008.06.22 Sunday

Peace Music Festa! from 辺野古 '08 @ 上野公園水上音楽堂

天気予報どおりの雨天。どう考えても野外コンサート日和ではない。
しかし、ボク自身、音楽を通じて沖縄には深いシンパシーを感じているわけで、このフェスの趣旨を考えれば、万難を排して参加しなければ、自身のアイデン ティティの否定にも繋がる。(いや、マジで!)
ということで、ある程度覚悟をして臨んだわけだが、会場に着いたら意外にもしっかりと屋根がある「半野外」の会場で一安心。長丁場にも関わらず運営もス ムーズだったし、すっかりと楽しませてもらった。それではフェスの備忘録を。

KACHIMBA4
オキナワン・サルサを奏でるバンドのアクースティック・ヴァージョンらしい。成る程、こういう展開もあったのかというサウンドでウォーミングアップ。 オリジナルの大編成でも是非体験したい。

KZ[G.A.C]
しっかりとしたメッセージのあるヒップホップならオヤジも勿論OKだ。

照屋政雄
一瞬で観客を掴むキャラは流石。丁寧に沖縄の心を語るあたりは年配ならではの貴重な証言も。

Shaolong To The Sky
琴線を擽るなかなかのメロディ・メイカーとみた。バンド・アンサンブルも揺るぎがなく、ドクトル梅津との共演で深みも増す。

寿[kotobuki]
メッセージを明るく伝えるパフォーマンスは一日の長あり。それこそ寿町以来の体験だが、やはり、この手のライヴに欠かせない存在だ。

DUTY FREE SHOPP.×カクマクシャカ
一生懸命メッセージを伝えようとする、若く熱心な姿勢は思わず応援したくなる。

Donal Lunny with 梅津和時、近藤ヒロミ
落ち着いたライティングの中で「アイリッシュ meets カリンバ」の唯一無二のサウンドを聴かせる。本来であれば、無茶なミクスチャーだが、心に染み込むようなミニマルな響きに心が洗われる。

新風エイサー
これだけ大人数のエイサーは流石に迫力が違うね。

渋さ知らズオーケストラ
噂では聞いていたが、初めて体験。ステージ一杯に繰り広げられるこの混沌は一体・・・。度肝を抜かれるとはこのことか。視覚的な刺激が多かったこともあり、どんなサウンドだったのか思い出せなくなってきた。

ソウル・フラワー・ユニオン
今回はヒデ坊、内海、大熊と最強メンバーで登場。一発目からマイ・フェヴァリット「荒れ地にて」だ。中川の搾り出すようなヴォーカルが心を揺さぶる。
「うたは自由をめざす!」「平和に生きる権利」など今回のテーマに沿ったようなセレクトが渋い。やはり、最高のロックンロール・バンドだ。

PEACE MUSIC FESTA
は単なる音楽フェスではなく、辺野古で起きていることを知ってもらおうという趣旨で開催されているわけだが、観客席の後ろには各種ブースが開設されてい て結構人を集めていたところをみると上手く機能していたようだ。ステージ交代の合間のMCも概ね好感を持って受け入れられていたし、首都圏でオキナワの現状を少しでも知ってもらうという目的は達成したのではないだろうか。天気は悪かったけれど、全体的に気持ちの良いイヴェントだったと思うね。

Report 05 ■ けつさん(お客様!!)

土曜日から東京に行ってました。一番の目的は上野公園の不忍池のほとりにある水上音楽堂で開催されたライブイベント。

Peace Music Festa! from 辺野古'08というタイトルのこのイベント、もともと音楽を通して米軍基地問題や平和について何か活動できないか?と考えた有志が集まって基地建設問題 に揺れる名護市辺野古地区のビーチで開催されていたライブイベントに今まで出演したことのあるメンバーで首都圏でも沖縄の現状を知ってもらおうと今回企画されたとのこと。
僕の沖縄好きは皆さんご存知の通りなので今回のその流れで東京くんだりまで行ったと思われる方が多いのでは?。でも実はこのライブに行くことを決めた一番の理由は僕の見たいアーティストが3組も出演すること。実は沖縄関連のイベントだと知ったのはチケットを買うためにこのイベントのホームページにアクセスしたときでした(^^;

お目当ては「渋さ知らズ・オーケストラ」「梅津和時」「ソウルフラワーユニオン」。雨の中会場の水上音楽堂に着いたのは14時半すぎ。野外だけど移動式の屋根が付いていて有り難い。沖縄のヒップホップ系のお兄ちゃん達に続き、ホテルハイビスカスのお父さん役、照屋政雄さんが登場。その後しばらく沖縄の アーティストが続き17時を過ぎたころ、最初のお目当て、サックスプレイヤーの梅津和時さんが登場。アイリッシュ音楽のドーナル・ラニーさんと近藤ヒロミさんとのユニットで登場。(写真右上)幻想的な音楽を聴かせてくれた。その後エイサーやヒロコーヒーファームのある東村高江地区のママさん達がステージに登場したりしている間にステージ後方では着々と渋さ知らズ・オーケストラの準備が進む。

夕方18時を過ぎて一番見たかった渋さ知らズ・オーケストラが登場!このイベントは写真撮影OK、それどころかブログ等でどんどん発表してくれとのことなのでステージの近くまで行って写真を撮りまくり。メンバーの中にもステージ上でデジカメで写真撮りまくっている人がいたり子供連れて来ちゃっている人がいたり(笑)とにかく毎度のことながらめっちゃ盛り上がりました。写真だけでも充分ヘンテコなパフォーマンス井集団だけど知らない方はやっぱりぜひ実際のライブを見て欲しい。ハマる人はハマりますよ〜、さあ皆さんYouTubeで検索を(笑)

そしてトリはソウルフラワーユニオン。関西系のこのグループ。ロックをベースにしながら日本各地の民謡、アイヌ音楽、沖縄民謡からアイリッシュやジプシー音楽、クレズマーなど様々な音楽を融合させ独特の世界を作り出しているバンド。今までCDでしか聴いた事がなかったけどライブはCD以上に盛り上がる。 お客さんの反応も渋さ知らズに引き続きとてもいい。野外ステージということもあり時間的制約があるので最後はアンコールがなく少々物足りない感じもしたけどいいライブでした。

Report 06 ■ From The Saturn Hotelさん(お客様!!)

沖縄辺野古で計画されている基地建設などに反対するイベントにソウル・フラワー・ユニオンが深く関わっていることは、CDやDVD等を通して知っていたが、 その問題を東京でも多くの人に知ってもらおうという意図のもとに開催されたのが本イベントである。

こうした問題については、普段、頭や心の中で、しっかりと自分の考えや立場を明確にしているつもりだが、恥ずかしながら、なかなか行動が伴わないというのが正直なところである。 ましてや、大好きなアーティストが出るとはいえ、野外イベントで雨となるとさらに腰が引けてしまうというものだ。
そんな軟弱者に対する「貴君の反戦・反基地の気持ちは雨で流れてしまうのか」という友人の一喝に促され、僕以上に腰が引けていたもうひとりの友人を引き連れて、参戦と相成った。(笑)

濡れねずみを覚悟し、雨の中、重装備で初めての上野公園水上音楽堂に向かったが、行ってみると会場は簡易ながら屋根がしっかりとかかっており、結果的にほとんど濡れることなく、快適な6時間を過ごすことができた。(着いたとたん、気持ちが一変したしたから現金なもんだ)

出演者のうち半分以上は沖縄を拠点に活動しているミュージシャン達で、皆それぞれ気持ちのいいパフォーマンスを見せてくれた。
トップに登場したKACHIMBA4はオキナワン・サルサを標榜するバンドのアクースティックユニットで、4人ながらカラフルで楽しい演奏を聴かせてくれた。
KZ(GAC)、DUTY FREE SHOPP×カクマク・シャカのヒップポッ勢は、若干音に迫力を欠いたものの、真摯にメッセージを伝えようとする姿勢が非常に好印象。
(KZが照屋政雄の歌を涙をながしながら聴いていたのが印象的だった)思いがけなく梅津和時と共演し、曲の意外な叙情性が良かったShaolong To The Sky。
ゆったりとした歌やユーモア溢れる語り口の中に確固とした反戦思想が感じられた照屋政雄。そして、僕自身見るのは初めてだが、すでに貫禄が感じられた寿など、沖縄勢の質の高さには、感心した。
また、大編成のエイサーを身近に見ることができたこともうれしかった。

そしてこの日の目当てのバンドについては、以下のとおり。

● Donal Lunny with 梅津和時、近藤ヒロミ
カリンバ、クラリネット(SAX)、ブズーキという異色の組み合わせによるユニット。カリンバとブズーキが骨組みを作り、梅津のやわらかな旋律を奏でるミニマルミュージックで、本日の中で最も癒された演奏。なお、Donalはヒデ坊の絡みでの出演かと思ったが、基地問題についてもアクションを起こしているらしい。

● 渋さ知らズオーケストラ
このバンドに関する記事は腐るほど読んでいるような気がするが、僕自身体験するのは初めて。辺野古の現状を訴えるMCの語りを引き継ぐような形でのオープニングだったが、大編成によるミクスト・コンフュージョン な演奏もさることながら、ダンサーやなんとか羅漢のパフォーマンスなど視覚面でも圧倒された。ただ思ったより緊張感のあるインプロビゼーションが少なかったことは、当初抱いていたイメージとちょっと違っていたかな。

● ソウル・フラワー・ユニオン
いきなり大好きな「荒れ地にて」から始まったオープニングに酒の廻り具合もあいまってか、思わず落涙しそうになる。今回初めて、伊丹英子、内海ようこが参加したSFUを体験。 しかもこれにシカラムータの大熊ワタルも加わり、バンドは文字通り”最強”のSFUとなった。演奏時間は短時間だったが、このメンバーで聴く「満月の夕」、「生きる権利」、「うたは自由をめざす」などはやはり格別だった。

全体に音楽はもちろん素晴らしかったが、ステージの運営も手際が良く、バンド交代時にメッセージを伝えるという方法も効果的だったのではないかと思う。 また、会場後方の様々なブースもコンパクトながら、気軽に寄れる雰囲気があり、内容もわかり易かった。(僕はジュゴンTシャツを購入)

PALさん
僕も今回真摯にメッセージを聴き、パンフなども結構熱心に読み、気持ちを新たにしましたよ。そしてその気持ちは、グッドミュージックとビール&泡盛でブレンドしても薄くならなかったよ(笑) THANX!

Report 07 ■ 吉本弾さん(お客様!!)

「peace music festa! from 辺野古 08」
に、行ってきました。

沖縄、辺野古への米軍基地移転反対イベントです。
騒ぎになってから数年経ちますが、未だに座り込みは続いてるし、政府は強硬姿勢を崩さないでいる事に驚きます。

その他にも、沖縄本土の人間は余り興味を持っていない事や、
ソレとは関係ないけど、沖縄の方言を使わないように子供を教育している事(参加ヒップ・ホップ・アーティストが歌ってました)なんかも、ビックリします。

やっぱり、そうゆう事が、まかり通ろうとしている時代には、反対性的にアジる音楽で踊らしてくれるミュージシャンって必要ですね。

今回参加のアーティストで印象に残ったのは・・・

「寿〜kotobuki〜」
名前通りのメデタくピースフルに踊らしてくれるアーティストでした。
またライブが見たい。

「照屋政雄」
ベストアクトです。
考え深い沖縄民謡を聞かせて頂きました。
おちゃめで、愛らしいオジいに胸キュンです。

「渋さ知らズ・オーケストラ」
若干メンバーは少なかったけど、踊るに踊った。
久々に最初の方で「ナーダム」が聞けて(1曲目が『ヒコーキ雲』で2曲目がコレ)良かったです。

「ソウル・フラワー・ユニオン」
お渋から、ソウルフラワー…で盛り上がらないワケがありません。
ラストに
「神頼みより安上がり」(このタイトルが好き)と
「海行かば・山行かば・踊るかばね」
で、シメたので、盛り上がりっ放しで終わりました。

最後は照屋オジイと、参加アーティストで、「イ〜ヤサッサ」言いながら、会場踊らせまくって今宵は終了。

土砂降りの上野の夜は更けて行きました・・・。

Report 08 ■ bonvoyagerさん(お客様!!)

千人のカチャーシー

6月22日

上野水上音楽堂、まだ踊ってます。

ステージの合間には辺野古から、そして高江からのアピールがあり、KEN子さんの絶妙なMCとあいまって、ここ上野が沖縄につながっていることを思う。

最後の最後に照屋政雄センセイがみたび登場、
「もう少し、一緒に遊ばせてもらえますか?」
と、カチャーシーが始まった。

「豊年音頭」「唐船ドーイ」、出演者がステージに上がってフィナーレ。

 

この、ろくでもない世界で、みんな、生きている、その、すばらしさ。

Report 09 ■ ナカマサさん(お客様!!)

上野公園のpeace music festaへ。辺野古でやるのかと直前までかんちがいしてて、沖縄じゃないよ上野だよと教えてもらってあわてて行く。まったくひとの話をちっとも聞いてない。ありがとう、す&は。

たどりついたそこでは愛にあふれている。ほんとうに平和を求めるひとたちが、それを一番たのしいやり方で伝えようとしている。渋さの狂乱の舞もsoul flower unionの国籍とかじゃなくてただただパワフルなステージも。 うそじゃない本物の笑顔と叫びと踊りで。そしてそのどうしようもなく、自由な姿で。理屈じゃなくて、ひとは生まれていつか死ぬ、それを圧倒的に思い出させる。 どうせいつかいなくなるなら、最後まできっちり楽しく、うそじゃなくすばらしく やっていこうぜ、そんなこと渡部さんも中川さんも一言も言ってないけど、そういう言葉が脳に直接伝わってたのはあたしだけじゃないと思う。あれを目の前にして踊ってこころが揺さぶられないひとなんていないんじゃないかと思う。

歌や踊りでこの人たちがやっていることを、あたしは写真でできるだろうか。できる気がする。ちょっと飲みすぎた泡盛のせいかもしれないけど、すごく思った。

すべて執筆者ご本人の承諾を得て転載しています。レポートを提供して下さった皆さん、ありがとうございます!
 
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